この間まで「暑い、暑い」と言っていたのに、近頃はちょっと朝晩寒いくらいですね。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?古久保です
先日、私の小中学校の同級生のお父様で 脳卒中となり半身不随から寝たきりになってしまわれてもう長いのですが、施設から自宅への外泊の際にアロママッサージをしてあげたいのでレクチャーして欲しいとお願いされ伺ってきました。
チョイスされたのはアプリコットカーネルオイルをベースに当院でも使用しているラベンダーの精油をブレンドしたものです。アプリコットカーネルはバラ科の種から圧搾された植物オイルで、保湿作用や皮膚の再生作用に優れているといわれ、皮膚の弱い高齢者にも向いています。皮膚への浸透性も高くべとつきも気になりません。
マッサージといっても、ツボなどをグイグイ押すのではなく ゆっくりとしたリズムでなでるように行います。特に麻痺側は動かさないでいると どんどん拘縮がひどくなりますので優しく指の一本一本まで伸ばしていくようにします。
私はナース暦の半分くらいはそのような高齢者をケアしていましたが、拘縮がひどいとケアする側も本当に大変なのです。
幸い、ご家族の熱心な介護でそのお父様は麻痺側の拘縮も軽度ですし、もちろん褥創もありません。
介護するということは、本当にご家族も大変なご苦労です。ラベンダーのよい香りにご家族も笑顔になり、大変な中にもホッとできる時間が持てるといいなぁと思いました。お父様も気に入ってくれたようで、初めは表情が硬く眉間にシワを寄せていたのですが、マッサージが進むにつれ、眉間のしわが取れあくびまでされたのでホッとしました
アロマの効能もさることながら、アロマというツールを用いて家族が一つになる時間が持てるということはすばらしいことです。
そしてご家族の温かい手こそ、何よりの癒しとなるに違いありません。
みんなの笑顔に私までもが癒されました。
もっと現場にアロマというツールを取り入れていけるよう頑張りたいです
コメント