岡本クリニック

ホルモン⑥ ｈＣＧ（絨毛性性腺刺激ホルモン）

ｈＣＧは、ＬＨと同じような働きをするホルモンです。

着床したら分泌されるホルモンで、黄体を刺激し、プロゲステロンの産生を促し、子宮内膜の状態を整え、妊娠を継続させます

妊娠反応をする場合には、尿検査でも血液検査でも、ｈＣＧを測定します。

このホルモンが出ているということは、着床したということを意味します

また、ｈＣＧの注射を使う場面もいくつかあります

排卵期には、排卵してもいいくらいの大きさの卵胞があるけれど、排卵チェッカーで反応がなければ、ｈＣＧの注射を打ち、排卵を促します。

黄体期には、ｈＣＧを注射することで、黄体を刺激して、プロゲステロンの分泌を促すことで、子宮内膜を着床しやすいように整えます。

看護師Ｋでした

ホルモン⑤ プロゲステロン（黄体ホルモン）

排卵後に残った卵胞が黄体というものになり、その黄体から分泌されるホルモンです

プロゲステロンは、子宮内膜に働きかけ、着床しやすい状態にします

また、排卵後に基礎体温が高くなるのも、このプロゲステロンの働きによるものです

排卵後に、黄体ホルモン剤をお渡しすることがあります。

それは、プロゲステロンを補充することで、子宮内膜の状態を着床に適した環境にしようという目的があります。

薬の種類にもよりますが、基礎体温もキレイに高温相になり、患者さんも安心されるかもしれません

看護師Ｋでした

ホルモン④ エストラジオール(卵胞ホルモン）

卵巣から出るホルモンです

目安としては、排卵の頃に、いい大きさの卵胞ひとつ当たり、２００前後の卵胞ホルモンが出ると考えられています

必要な患者さんには、排卵前に採血をさせていただいて、卵胞ホルモンを測定します。

卵胞ホルモン値が低すぎると、卵子の状態が良くないことが予測されます

また、月経中には卵巣に大きな卵胞がないことが多いのですが、時々、大きな卵胞が残っていることがあります。

そのような場合、排卵誘発剤をご希望の患者さんには卵胞ホルモン値の測定をさせていただきます。

卵胞ホルモン値が低ければ、その卵胞からホルモンは出ていないので、問題なく、排卵誘発剤を使えます。

卵胞ホルモン値が高ければ、前周期からの卵胞が残っていて、ホルモンバランスが崩れているので、排卵誘発剤は使わないことにしています。

自然に経過を見て、自然に排卵が起これば、もちろんタイミングをとっていただきます

しかし、ホルモンバランスが崩れているために、排卵がスムーズに起こってこない場合もあります。

経過を見ながら、どのようにしていくかを患者さんと相談して決めていきます。

看護師Ｋでした

ホルモン③ ＡＭＨ（抗ミューラー管ホルモン）

卵巣の予備能をチェックするホルモンです

卵巣年齢のチェック・・・なんて言われ方をすることもあるようです

ＡＭＨは、月経周期によって変化するものではないので、いつでも検査できます。

他のホルモン同様、血液検査です。

年齢とともに低下していくものですが、個人差があります。

ＡＭＨを改善する治療法はありませんが、自分の卵巣の情報のひとつとして、治療方針を決める助けになるかと思います

岡本クリニックでは、患者さんの年齢や治療歴などにより、おすすめする場合と、ご希望に合わせて検査する場合とがあります。

気になる方は、お気軽におっしゃってください。

看護師Ｋでした