当クリニックでは、不妊治療をして、体外受精・胚移植にステップアップされる患者さんには、基本的に、OGTT(経口ブドウ糖負荷試験)という検査を受けていただいていますこの検査は、10時間以上の絶食後に行います。お茶やお水などの糖分を含んでいないものは飲んでいただいても構いませんこの季節は発汗も多くなるので、水分摂取をしっかりされることをお勧めします
当クリニックでは、通常9時に来院していただいて、まず採尿していただきます。次に採血をして、その後、75gのブドウ糖含有水溶液を飲んでいただき、30分後、60分後、120分後に採血(120分後には採尿も)を行います。この間は、飲食禁止で運動も禁止です。待合でゆっくりとお待ち下さい
この検査では、経口負荷したブドウ糖に対する血糖やインスリンなどのホルモンの反応性を見ます。一般的に、糖尿病の診断に用いられています。
さて、不妊治療で、なぜこんな検査を行うのでしょうか
糖処理能やインスリン抵抗性が卵子の質に影響を与えているのだそうです。糖尿病の薬のメトホルミンが有効な場合があります。不妊治療としてこの薬を処方する場合、患者さんが糖尿病ではないことを確認しておく必要があるのです
また、妊娠と糖尿病は大きく関係しています。妊娠そのものが糖尿病を増悪させる恐れがあります。高血糖がコントロールされないと、胎児に対しても悪影響を及ぼします。
糖尿病・・・というと、私はなくなった義父を思い出します義父は糖尿病で、メトホルミンを内服していました。食事療法は全くダメで、食べすぎだとか、ちょっと口出しをすると、「食べたいものは食べる!!」「俺の人生だ、放っておいてくれ!!」とよく言われましたでも、運動療法は頑張っていました暑い夏にもウォーキングに励み、真っ黒に日焼けしていました。義父と過ごした年月は長くはなかったけれど、一緒においしいものを食べたり、犬の散歩をしたり・・・幸せな思い出ですKでした。
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